公開講座
講座番号2101
環境教育講座「森里川海連環学入門」
受講料7,000円
日時土曜日10:30~12:00
開講日程11/6, 11/20, 12/4, 12/18, 1/8, 2/5
全6回
講師中西 一成(徳島大学人と地域共創センター)
定員40名
講座の概要
川は生命をつなげてきた。身近な川の生き物の姿と生活史を追う。さらに、その生き物同士のつながりから、それを支え育む環境のつながり(連環)を考える。豊かな森は川とつながり豊かな海をつくる。持続可能な地球の未来を考える。
日程・詳細内容
1) 河川の生態学入門
11/6 「川は生きている」水の循環から生まれた川の姿を捉え、川に住む生き物の姿を紹介する。川の中の生き物のつながりを知り、その中で人間も命をつなげてきたことを多面的に考える。
2) 回遊魚の生態学
11/20 「川を上り下りする魚(アユ、サケ、ウナギの話)」
アユ、サケ、ウナギの生活史を紹介しながら、川が豊かであることの意味を考える。都市河川にこれらの魚を戻す取組を通して、地域の環境問題を考える。
3 )森川海の連環
12/4 「なぜ漁師が山に木を植えたか」
宮城県の気仙沼湾でカキを養殖する畠山重篤さんが今から30 年前に行った実践を紹介し、日本や世界での実践課題を通して、森里川海の連環の重要性を考える。
4 里山の生態学
12/18 「日本の里山の課題」
世界の森林の植生を紹介し、日本の里山の現状を観察し、その課題を考える。特に、クマ、イノシシ、シカの動物の生態から、その課題を考える。
5 魚類の進化の歴史
1/8 「人の体の中の魚」
地球46 億年の歴史を解説し、生命誕生、カンブリア大爆発、生物の陸上進出、恐竜の時代、そして人類誕生の流れを解説する。人類の祖先は硬骨魚類であったことを知り、脊椎動物の姿を広く理解する。
6 ESDとSDGs
2/5 「ESDとは何か」
1970 年代の環境教育から現代のESD への発展の歴史を解説する。その中で、MDGsが生まれ、SDGs へと進展した経緯とこれからのESD の課題を考える。
特記事項
参考資料は、環境省HP、森里海連環学(京都大学)をご覧ください。