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講座番号7106

平和と戦争のアポリア

日時金曜日16:20~17:50 | 全16回 | 受講料13,500円 | 講師饗場 和彦

10/6, 10/13, 10/20, 10/27, 11/1, 11/10, 11/17, 11/24, 12/1, 12/8, 12/15, 12/22, 1/19, 1/26, 2/2, 2/9

講座の概要

アニメ映画「この世界の片隅に」の主人公すずは,原爆が落ちる広島でけなげに生きましたが,この映画に勘違いして感動する人が多いようです.また,2017 年にNHK で放映された「告白-満蒙開拓団の女たち」では,戦争の底知れぬ「不条理」があらわで慄然とします.公務員志望の人なら映画「ハンナ・アーレント」は見ておかないといけません.この授業では,こうした映画やテレビ番組を多く映しながら,適宜,政治学,国際政治学,法律学,歴史学の観点から解説を行います.また問題提起をふまえて受講者相互で意見交換を行います.manabaで質問や意見を受けて、授業中にフィードバックします.

日程・詳細内容

1 アジア・太平洋戦争の経緯①:学び舎『ともに学ぶ人間の歴史』
2 同 ②:「カラーで見る太平洋戦争」
3 「実態」-被害の実相①:「原爆死-ヒロシマ72 年目の真実」「原爆の絵は語る」
4 同 ②:「沖縄“出口なき”戦場」「“玉砕”の島を生きて」
5 同 ③:「告白-満蒙開拓団の女たち」
6 同 -加害の実相①:「南京虐殺」
7 同 ②:「731 部隊」
8 同 ③:「従軍慰安婦」
9 同 -文脈と部分:「火垂るの墓」「永遠の0」
10 同 -非人間化と不条理:「狂気の戦場ペリリュー」「学徒兵許されざる帰還」
11 「原因」-人災と天災の峻別:「この世界の片隅に」
12 同 -国家の欺瞞性:「偽情報で開戦-イラク戦争15 年」「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」
13 「対応」-仕組みとしての民主主義と憲法、三権分立:「映像の世紀第5集」
14 同 -合理的に考え主体的に行動する個人:「不死身の特攻兵」「ハンナ・アーレント」
15 試験
16 試験の講評と総括(無責任で無慈悲な戦後の日本政府-「忘れられた戦後補償」)

特記事項
【教科書】
教科書は特に指定しません.授業中に配布するレジュメや資料にしたがって講義を進めます.
【参考書】
それでも、日本人は「戦争」を選んだ/加藤陽子 著,:朝日出版社,2009, ISBN:9784255004853
世界から戦争がなくならない本当の理由 : 戦後70年の教訓/池上彰 著,:祥伝社,2015, ISBN:9784396615345
君が戦争を欲しないならば/高畑勲 著,:岩波書店,2015, ISBN:9784002709420
学校が教えないほんとうの政治の話/斎藤美奈子 著,:筑摩書房,2016, ISBN:9784480689665
帝国の慰安婦 : 植民地支配と記憶の闘い/朴裕河 著:朝日新聞出版,2014, ISBN:9784022511737
【教科書・参考書に関する補足情報】
三上貴教『映画で学ぶ国際関係』(法律文化社,2005 年),同『映画で学ぶ国際関係Ⅱ』(法律文化社,2013年).

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